北村京子 プロフィール

ニューヨーク生まれ。3歳からピアノを始め、10歳から14歳までジュリアード音楽学校の大学生以下の部でピアノ・理論・ソルフェージュを学ぶ。高校と大学は日本(国際基督教大学卒)。卒業後、フジテレビに入社、報道記者となり、東京勤務を経てパリ特派員に。その後フリーになり、ニューヨークで日本のファッション誌のライターとして活動。ロッキング・オンから出版されている雑誌「CUT」のコラムを書いていた時期もある。

現在は作曲家兼ボーカリスト。どういう展開でミュージシャンになったのか本人もよくわかっていない。2003年以降、アンソニー・ブラクストン、ウィリアム・パーカー、コーリー・スマイスら、数々のミュージシャンのサイドマンとしてレコーディングやパフォーマンスをしてきた。

2010年にアンソニー・ブラクストンの Tri-Centric Orchestra のボーカリストの一人としてブラクストンのオペラ「Trillium E」のレコーディングに参加し、それをきっかけにブラクストンが率いる音楽団体 Tri-Centric Foundation のディレクターに就任。演奏の傍らイベントやアルバムのプロデュース及びパブリシティを手掛け、2018年から2021年5月まではエグゼクティブ・ディレクターも務めた。「12 Duets (DCWM) 2012 」、オペラ「Trillium J」など、数多くのアルバムに参加している。

現在はカルテット「Geometry」(ジョー・モリス、トミーカ・リード、テイラー・ホー・バイナム、北村)の一員。ヴィオラのメラニー・ダイヤーとピアノのマラ・ローゼンブルームとトリオも組んでいる。ジャンルを超えた仕事も多く、2023年に公開されたマシュー・バーニーの作品「セカンダリー」に声と審判役で参加している。

教育者でもあり、ニューヨークではニュー・スクールや学生オーケストラのフェース・ザ・ミュージックの生徒を指導した経験があるほか、ニューハンプシャーのダートマス大学で講演やワークショップを行なっている。2022年より、バーモント州ベニントン大学の客員教授(visiting faculty)を務めている。外国人に英語を教えるCELTAの資格も持っている。

2019年、坪口昌恭氏とのコラボで、日本初のアンソニー・ブラクストン勉強会を東京にて開催。JazzTokyoによるイベントのライブ・リポははこちらこちら